モノゴトは1+1からはじまる

1+1には無限の可能性がある

1+1は新しい1になる

発明王エジソンは幼少の頃に、学校の先生にこう尋ねたと言われています。
泥だんごを用いて「1+1はどうして2になるの?1と1を足したら、大きな1になるんじゃないの?」
結論から言えば、もちろん1+1=2ですし、数学的にそれを証明することもできます。

小学生低学年の頃にエジソンの伝記を読んで、習ったばかりの算数を覆された衝撃の経験だったので、とても印象に残っています。
変わり者の少年が抱いた疑問は、屁理屈なのかもしれませんが、実際に泥だんごをつかって証明してみせた少年の発想力に感動したことを憶えています。

このアイデンティティーは、ものづくりや設計、デザインにはとても大切だと思っています。
「一つのモノ」を制作するためには、沢山の情報が必要です。
目的や根拠を始め、市場や歴史などの分析や調査、社会や時代との整合生や、成形・加工技術など、挙げればキリがないほどの準備と想定することが必要です。
その多くの情報を踏まえて、必要な要素を抽出してからカタチに変えたものが、秀逸なデザインだと考えます。

弊社の1+1の定義は、多くの要素を足しても、必要な核を抽出して、目的に沿ってバランスよくオリジナリティーをつくりだすことです。

モノで溢れかえる現代の日本では、これ以上モノをつくらなくてもよいくらいに、便利で不自由のない暮らしをすることが可能です。
しかし、我々人類は進化し続けることを選んで、日々新しいモノを造り続けています。

唯一無二の発明とは違って、時代によって変化する斬新さと、普遍性を組み合わせることで生まれるデザインは、今後も進化し続ける居住空間設備をはじめ、コミュニケーションのためのデジタルデバイスやメディアと共存しなければなりません。
その中で、我々がデザイン技術を利用してできることは、情報を整理してコンテンツを具現化することです。

2つ以上の要素で成り得る1つの『モノ』を多角的に分析して、表層的ではない本質のためのデザインを提供することに挑戦し続けることが当社の理念であり、コンセプトです。